お知らせ

12月24日終業式での学校長挨拶

22.12.26
おはようございます。
先日、沖縄に修学旅行に行ってきました。
幼児教育コースの皆さんに同行したんですけども、皆さんが時間を守って行動してくれたので、余裕を持って行程をこなすことができました。
旅行会社の人も感心してくださいました。
他のコースの皆さんも同様に時間をきっちりと守ってくれたようです。
楽しい思い出ができたことを願っています。

さて、修学旅行だけでなく、時間というのは貴重なものです。
皆さんもこれまでにきっと「もう少し時間があったらなぁ」と思ったことがあると思います。
私は最近よくそう思います。
もし、そんな貴重なあなたの時間が、誰かに盗まれたとしたら、どうしますか?

こんな物語があります。
ある街に、廃墟となった円形劇場があって、そこに不思議な女の子が住み着きます。
その女の子と話をすると、自分の心の中のギスギスしたものが溶けていき、幸せな気分になる、そんな不思議な力を持った女の子です。
ところがある日、その街に「灰色の男たち」が現れます。
彼らは「時間貯蓄銀行に時間を預けると、それは5年ごとに2倍になります」と言って人々から時間を奪っていきます。
人々は貯蓄するために必死になって時間を節約しようとすしました。
でも、そうすればするほど、人々の生活はどんどん豊かさを失っていくのでした。
「時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」という副題のついたこの物語、読んだことのある人もいると思いますが、もし、題名がわからない人は、一度調べてみてください。
私は、ちょうど2年前、コロナにかかってホテルで療養している時に、発熱と頭痛と咳で大変だったんですが、この物語をオーディオブックで聞きながら、冬休みを全て使い果たしたことを思い出します。

それはさておき、明日から冬休み。
まとまった時間がありますので、ぜひ、一冊でも二冊でも、読書をしてみてください。
その時間を節約する必要はありません。
きっとあなたの心を豊かにする時間となるでしょう。
そして新しい年が、皆さんにとって幸多きものとなりますように、祈っています。
良いお年を!

(参考:ミヒャエル・エンデ「モモ」,岩波書店,1976年)
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