お知らせ

8月8日終業式での学校長挨拶

20.08.17

令和2年度 大阪成蹊女子高等学校 第1学期終業式挨拶
-1学期 終業式を迎えて-


皆さん、やっと1学期の終業式です。 そして、今日は8月8日です。
今頃、1学期の終業式ナンテ普通じゃない、と思ってしまいますよね。
「今までと違う」「普通じゃない」・・・日々、このような言葉が飛び交っています。
でも「普通って何?」「普通という基準ほど難しいものはない」と、6月15日の挨拶で私は皆さんに話をしましたね。
また、入学式でも次のような話をしました。
私たちは毎日が同じことの繰り返しだと「平凡でつまらない」、とやや不満を感じますが、今のように私たちが普通だと思っていることができないと「いつも通りじゃない」、とまた不満を感じます。
しかし、どのような局面でも、考えて知恵を出し合い、工夫と努力、チームワークで乗り切ろうとするのも私たち人間です。
今はまさにその時です。「考えるという武器を持ってください」、と。

私自身が願っていること、そして、成蹊女子高校の生徒の皆さんにも願っていることは、「自分の思い込みや固定観念にとらわれず、幅広い考え方のできる人になること」です。
このことも6月15日の挨拶で皆さんに話しました。
どうですか。ちょっとは「考えること」を心がけてくれていますか。
今は情報が溢れています。例えば、健康に関する番組をずっと追いかけて見ていると、身体に良い食べ物や飲み物などの情報がいっぱいです。
紹介された食品をすべて試すと絶対病気にはならない、いつまでも健康体ということになりますが、そうでしょうか。
考え方を変えれば、どんな食品も身体に良い、ということになるはずです。
バランスよく食べる、様々なものから栄養をとることが大切だと気づき、紹介された食品をすぐに買いに行くことはしない、そのような人になってほしいです。

情報が溢れていると言えば、皆さんもスマホやタブレット等でYahoo!やGoogleなどのニュースを見ていると思います。
私も少しスマホ依存なのかもしれませんが、ちょっと時間があるとすぐにYahooニュースを見てしまいます。
色々な情報を収集しているように思いますが、実はカスタマイズされていて、検索履歴から私の興味・関心のある分野のニュースが多く掲載されているのです。
そのことは知っていますよね。自分の画面に現れる情報が、世の中の情報だと勘違いしないでほしいです。
1年生には先日、そして2,3年生も受けたSNSの研修で講義をしてくれた篠原先生が、「高校生を含む若者は、新型コロナウイルスに関する情報をあまり検索したりしないので、画面にコロナの情報があまり出てこないんです。
世間では大きく取り上げられていても、若者にはあまり届いていない、という現状があります。」と言われていました。
SNSやネット配信されている情報に助けられることもあります。
すべてを疑いなさい、と言ってるわけではなく、「自分で考える」というボタンを必ず押してほしいと思います。
そして、時には「スマホと縁を切る」というボタンも押してくださいね。
スマホは、あなたのご主人様ではありません。
あなたがコントロールしながら使ってください。
短い夏休みですが、2学期が何事もなく始められるよう、健康を第一に過ごしてくださいね。
皆さん、1学期よく頑張りました。
では、これで私の話を終わります。
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