2019年12月8日~13日、スポーツコース2年生が修学旅行でパラオを訪れました。
第1日目
寒空の関西空港に、校長先生を含む引率の3名の教員とスポーツコース54名が、予定時刻より早く全員集合。
コース主任と副主任、保護者の皆様のお見送りを受け、期待に胸を膨らませて経由地である韓国インチョン空港へ出発しました。
ほとんどの生徒が初めて持つパスポートを手に、関西空港での出国手続きや、インチョン空港での入国手続き、パスポート審査や顔認証手続きなど、初めての体験を重ねました。
そして、今回は、インチョン空港での乗り継ぎ、パラオへの便に乗り継ぐ待ち時間が6時間あり、一度インチョン空港から出て、ソウル市内の明洞で晩御飯に、名物「石焼ビビンバ」をいただくことにしました。
熱々で、おいしい石焼ビビンバに生徒たちは大満足でした。
その後、夜行便でパラオ国際空港に向けて、4時間40分のフライトへ。
第2日目
夜行便の機内で仮眠した後、午前2時近くにパラオ国際空港に到着。
飛行機から降りた瞬間、生徒たちは「暑い」の連発。
真冬の国から赤道直下の真夏の国へ。
パラオの入国手続きでは、パラオの植物や動物をむやみに採取しないという環境保全の誓約書にサインをして入国しました。
世界で最も美しい海と自然を守る体制ができている国と感じました。
その後、バスで宿泊予定のパレイシアホテルへ向かい、ホテルの部屋に入ると午前3時近く。
すぐに、爆睡モードへ。朝はゆっくりと8時に起床して、ビッフェでの朝食へ。
好きなものを好きなだけ食べられるビッフェの食事は生徒に大好評でした。
そして、最初のアクティビティへ。
①シュノーケリングとカヤック体験
②イルカ交流とサンゴの植え付け・板彫り体験
③ガラスマオ滝へのトレッキング
の3コースに分かれて活動しました。
写真は、イルカとの交流とサンゴの植え付け、板彫り体験です。
第3日目
午前は、現地で唯一の公立高校であるパラオ高校との交流。
パラオでは、小中学校8年制、高校4年制で義務教育であるとか。
両校長先生の挨拶の後、バレーボールでの対戦。
全員が参加できるよう、ローテーションで試合に参加します。
パラオの生徒は力強いプレーをする生徒が多く、勝敗は一進一退。数試合を行いました。
最後は、両校の選抜混成チーム同士での試合、またバレーボール部顧問の森本先生も参加。
さすがと思わせるプレーを連発されていました。
また、記念の集合写真を撮り、校内を生徒たちに案内していただきました。
相互に親睦を深めます。
試合に出ない合間も、生徒達は自然体で、パラオ高校の生徒と仲良く談話する姿が多く見られました。
まさに英語を使った国際交流です。
午後から、パラオの歴史と文化を学ぶため、パラオ国立博物館・水族館を巡りました。
戦前は日本が統治していたことを学びました。
そして、お楽しみの買い物ツアーへ。
ホテルから歩いて行ける距離に日本人の経営するショップが点在。
4か所のお店を引率教員の先導でお買い物。
チョコレート、ココナッツのお菓子、ココナッツオイルの石鹸、宝貝の飾りもの、パラオのロゴ入りTシャツなど、思い思いのお買い物でした。
第4日目
この日は、全員でパラオの海を満喫する世界遺産に登録されているロックアイランド巡り。
朝食後、全員水着に着替えて集合。
近くのマリーナから3艙の高速ボートに分乗してロックアイランドへ向かいました。
なんとダブルエンジンを装備したボートは、80キロ近いスピード。海を走行というより海面上を飛んでいる感覚で、すごい迫力でした。
最初に到着したポイントは、長年、サンゴの石灰質が海底に溜まったきれいな海で「ミルキーウェイ」と呼ばれる場所です。
ここでは真っ白な美肌効果抜群の泥パックで、全員真っ白な顔に変身。
生徒たちの手で校長先生の顔も真っ白へ。大いに盛り上がりました。
その後は有名なシュノーケリングスポットの2か所を巡りました。
教員も含め、全員で海に潜ります。
パラオの海はどこまでも透明で、見下ろすとサンゴの間にカラフルな魚がいっぱい、ニモもいっぱい。
運よく海ガメにも出会えました。
この日、最後に訪れた「ロングビーチ」は、潮の満ち引きのわずかな時間に海底から現れる、一本道のような砂浜。
美しい景色に大感動し、心行くまで写真を撮りました。
第5日目~最終日
第二日目と同じ、3コースに分かれたアクティビティへ。
校長先生のグループは、シーカヤックとシュノーケリングへ。
シーカヤックでは、二人でボートに乗り、息を合わせて漕ぎます。
海中を見ると底まで澄みきった海にきれいなサンゴがいっぱい。
そのサンゴの間を、小さな魚、大きな魚、色鮮やかなお魚、見るものすべてが美しいパラオの自然です。
そしてお腹が減ってきた頃、近くの無人島へお弁当タイム。
ここは、観光客が休憩に集まる場所、海岸の美しさはたとえようがありません。
そして、ガラスマオの滝は、縦横約30mもあり、見て美しく、遊んで美しい滝と言われています。
滝つぼで水に打たれたり、滝の裏側から流れ落ちる水を見たり、パラオの山河を満喫しました。
パラオ最後の夕食は、日本人オーナーのお店へ。
たくさんの種類のお肉、パスタ、サラダ、フルーツ、おうどん、どれも最高の味。
生徒は4~5回も列に並び、すごい食欲でした。
そして、パラオでのたくさんの体験と思い出を胸に帰国の途に就きました。
この修学旅行で、クラスのまとまり、コースのまとまりが更に強く結ばれました。
そして何より、日本では体感することのできない自然の美しさ、また自然の大切さと環境保全活動を実感できた海外体験でした。
自分ではなかなか訪れることのできないパラオという国で、大自然に触れ、環境保護の大切さを感じ、日本との関わりに気付くことができました。
現地で働かれている日本の方々に刺激を受け、パラオの人たちが話す日本語に国どうしの繋がりを感じました。
笑顔も涙も興奮も感動も、すべて「パラオがそうさせてくれた」と思える修学旅行でした。