お知らせ

4月8日始業式での学校長式辞

19.04.10

平成31年度 大阪成蹊女子高等学校 第一学期始業式式辞

 

学園正門の桜は、今、春を告げようと鮮やかに咲き誇り、満開となっています。

皆さんの新たな年度を祝ってくれているようです。本日、平成31年度の第一学期を始めます。

 

今年の入学生は、456名で、今年も大阪府内の女子高校では最多となる入学生を迎えることができました。

そして、今年もたくさんの先生方が本校に赴任されました。新学期、新しい陣容で皆さんを迎えます。

そこで、年度の初めに、皆さんが充実した高校生活を送れるよう二つお願いをします。

 

1つ目は、本校での学びに将来の目標を持つということ。

年度の始まりにあたって、この1年間、自分は何を学ぶか、自分がどのように成長するか、をしっかり考えて欲しいと思います。

私は、イソップ物語の教訓を、皆さんの先輩にいろいろとお話をしてきました。

その中でも、「ウサギとカメ」の話は、是非皆さんにも知ってもらいたいと思います。

この話は、知らない人はいないと思います。

走りに自信のあるウサギと足が遅くて勤勉なカメが競争し、足の速いウサギが油断して昼寝をしている間にカメがゴールして勝つというものでした。

この教訓は何だったでしょうか。

人は油断してはいけないということ、勤勉が大切ということを教えてくれました。

しかし、それだけではありません。むしろ、もっと大切なことを教えてくれました。

この話の本質は、勝負するための目標の置き方が大切だ、ということを教えてくれています。

この勝負では、ウサギの目標は競争相手である目先のカメだけです。

目先の目標だけ見て、目先の優位さからコース途中で油断し、昼寝をしたのでしょう。

しかし、カメは違います。

カメはウサギを意識するのではなく、丘の向こうの遠いゴールを見て競争していました。

遠い先のゴールに向かって、コツコツと勝負して勝を得たのです。

ウサギの足の速さを考えると、目先の目標だけでは勝ち目はありません。

この目標の置き方について、先を見据えた目標を立てることが大変重要です。

皆さんも、これからの1年後だけの目標ではなく、将来に向けて、今、何をしなければ成らないか、遠い将来を見通して、しっかりと考えてみてください。

 

2つ目は、集団の中で、自分を磨くということ。

学校生活の中では、集団生活ということもあり、好むと好まざるに関わらず、様々な場面で先生や、友人、クラブの先輩などと関わります。

その中で、自分のわがままが通じることはまずありません。

集団のルールや規則を守りながら、他者を理解し、他者への尊敬や思いやりは、とても必要なことです。

人は、一人だけで生きることはできません。

仲間は一人よりは二人、二人よりは三人というふうに多い方が良いでしょう。

しかし、その仲間の中だけでよい関係をつくり、他の人や他の仲間を受け入れないというのはあってはならないことです。

また、大きい集団でもあっても、たとえ小さな集団であっても、その中で上下関係はなく、お互いを尊敬しあい、他者を理解し、仲良くできるよう自分自身を磨いてください。

時には、がまんすることも必要でしょう。

他人と争った場面では、他者に譲ることも必要でしょう。

自己主張だけでなく、他者に道を譲ると言う行為は、その人の心の豊かさや深さを物語るものです。

そのように、集団の中で大いに自分自身を磨いてください。

これが、大阪成蹊女子高等学校の建学の精神、行動指針の「忠恕」の心なのです。

 

さあ、1学期が始まりました。

日々の授業や部活動の中に、小さいことで、自分を誉めることを見つけてください。

今、私は併設短大の学長も兼務していますが、短大の入学式や卒業式では、勉学に励んでいる優秀な学生は壇上に上がって表彰を受けます。

今年3月の卒業式や、4月3日の入学式でも、多くの成蹊生が優秀成績で表彰されました。

私の大好きな成蹊生を、壇上で表彰状を手渡すことができて、本当に嬉しく思いました。

「頑張りましたね」と誉めてあげたときの成蹊生の笑顔は宝物でした。

1学期の始まりにあたって、皆さんには将来に向けた目標を持つこと、集団の中で自分を磨くことを、今お願いしました。

皆さん一人ひとりが、この願いを実行し、大きく成長して、1年後あるいは卒業式で「頑張りましたね」と誉めることができることを期待して、1学期始業式の式辞とします。

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