2018年12月9日~13日、スポーツコース2年生が修学旅行でパラオを訪れました。
出発当日から急に冬らしくなった日本。極寒の中、関西国際空港を出発し経由地のグアムへ。
乗り継ぎを待つ間、空港から外へ出るとそこは真夏。グアムの空気を吸うだけでテンションがマックスになった生徒たちは、その後さらに1時間半の空の旅を経て、無事にパラオに到着した時はすでに夜。
緊張の入国審査では、パラオ誓約と呼ばれるパスポートページ一面のスタンプを押してもらいました。
「パラオ誓約」とは、訪問者全員がパラオでの環境保護に同意し、サインするもの。
入国時に、国をあげて環境保全に取り組む姿勢に驚き、感心できるのは、世界でもパラオだけかもしれません。
6時半に起床し、2班に分かれて午前・午後入れ替え制のプログラムに出発。
「板彫り」は、パラオの文化や伝説を木に彫ったもの。はるか昔、なんと1人の日本人彫刻家が伝えた技術です。
その日本人の直接の弟子にあたる、数少ないプロの板彫り作家に指導を受けながら、生徒たちは2時間、黙々と木を彫りました。
最終日にはプロの手直しが入り、ニスが塗られた自分の作品を受け取り、最高のお土産になりました。
「イルカとの触れ合い」では、パラオの大自然を利用して作られた生け簀で飼育されているイルカと、握手したり、実際に触ったりと大興奮でした。
「サンゴの植え付け」は、手のひらサイズの植木鉢に、小さなサンゴを植えるという、環境保護を意識できるすばらしいプログラム。
自分たちの植えたサンゴが、これから何百年もかけて大きくなると考えると、少しだけパラオの未来に貢献した気持ちになりましたね。
夕食は、芸能人も数多く訪れるというレストランで、特別ビュッフェを頂きました。
海を眺めながら絶品料理をお腹いっぱい食べ、大満足の1日となりました。
9時半には就寝し元気を取り戻した3日目は、朝から世界遺産のロックアイランドを巡るツアーへ出発。
ロックアイランドとは石灰岩でできた大小さまざまな無人島。
その島が波で少しずつ削られ、石灰質の泥が海底に溜まったポイントが「ミルキーウェイ」と呼ばれています。
美肌効果のある泥を塗り、全身真っ白になった生徒たちは船からダイブ!テレビでもよく目にする光景を体験し、生徒たちは大喜びでした。
「シュノーケリング」では、船上からでも海底が見えるほど水が透き通った浅瀬と、水深800mにもおよぶ外洋との2か所で行いました。
まるで水族館の水槽の中にいるような感覚で、サメやカメまで間近で見ることができました。
「一生潜っていられるほどキレい!」と叫んでいましたね。
この日、最後に訪れた「ロングビーチ」は、潮の満ち引きのわずかな時間に海底から現れる、一本道のような砂浜。
現地ガイドの方も奇跡だというほど美しく現れた砂浜に、生徒だけでなく、教員も添乗員も大感動。疲れるまで遊び、心行くまで写真を撮りました。
無人島での昼食は、海と空に溶けながら時間を忘れてのんびりと、夕食のBBQは海上に造られた特別席でワイワイと楽しみ、本当に夢のような1日でした。
最終日の行程は、「パラオ高校訪問」からスタート。
両校の生徒たちも最初は緊張していましたが、バスケとボールでの交流では、まさかの大接戦で大盛り上がりでした。
最後はメールアドレスを交換するほど仲良くなり、スポーツの力を改めて感じることができる最高の機会となりました。
パラオ高校の校長先生にも「こんなに楽しかった交流は初めてだ、来年も必ず来てください!」と言って頂きました。
午後からは最後のプログラムである「ガラスマオの滝」へ。
片道1時間のトレッキングでは、赤土の平原から、ジャングルのような密林を抜け、清流を下り、 パラオの大自然のまた違った一面を体感できました。
ガラスマオの滝は、縦横約30mもあり、見て美しく、遊んで楽しい滝と言われています。
幸運にもスコールで水量が増した滝で、滝つぼで水に打たれたり、滝の裏側から流れ落ちる水を見たりと、パラオの山河を満喫しました。
滝を離れるときには、パラオで残された時間の少なさに、感情が溢れ出す生徒も。
修学旅行で色々なことを感じ、感動して泣けるとは、本当に素敵な体験だと思います。
最後の夕食は、高台にあるレストランで絶景を眺めながらコースメニューを頂きました。
夕食後には、修学旅行でよく頑張った生徒たちが表彰され、みんな良い笑顔でした。
ホテルに戻ってからは荷造り、そしてすぐに出発と、振り返ればなかなかのハードスケジュールでしたが、体調不良者もなく、スポーツコースの生徒らしく、最後までしっかり時間とルールを守って行動しました。