大阪市北区にあるギャラリー白で開催されていた、本校美術・イラスト・アニメーションコース(現在の美術科)を卒業した中島綾香さんの陶芸作品の個展を拝見しました。
中島さんの作品は女性をイメージさせる曲線のフォルムの作品に、繊細でエキゾチックな民族模様の様な曲線が描かれていて、形の内側に光沢のある釉薬が施されている、今回6度目の個展ということで、以前より無駄なものが削ぎ落とされた彼女の作品の変遷が感じられる展覧会でありました。
粘土を形成する時点で、乾燥の度合いを計算しながら作品に切り込み等を入れなければ、乾燥や素焼きの段階で亀裂が入り、何度も作り直すことがあるらしいのです。
中島さんは、大阪芸大の工芸学科の大学院を卒業され、難関である金沢卯辰山工芸工房を経て、現在は大阪芸大の副手2年目でご自分の制作を含め後進の指導にもあたっておられます。
今後の益々の御活躍をお祈り致します。