1月6日始業式での学校長式辞
18.01.06
平成29年度 大阪成蹊女子高等学校 第3学期始業式式辞
今年のお正月は、特に寒さを感じました。厳しい寒さの中、今日から3学期が始まりました。
3年生にとっては、今日が最後の集会となります。
今年、平成30年度、本校は創立85周年を迎えます。昭和8年に高等成蹊女学校として開校し、これまで4万人以上の卒業生を世に輩出してきました。
先輩方の中には幼稚園や小学校の先生、中には大学の教授として活躍している方もたくさんおられます。
また、航空会社のCAとして世界中を飛び回っている方、会社の営業職で活躍されている方、家庭をしっかり支え、温かで豊かな家庭を築かれる方など多くの先輩にお会いする機会がありました。
85年の本校の伝統と、多くの卒業生が輝いていることを肌で感じることができました。
本校での学びは、各コースの特色ある実学的な学びに加えて、キャリア教育やグローバル教育など社会のニーズに応える学びを充実させており、今後も、皆さんの期待に応えて、更なる発展をめざしています。
次年度も学級数が増えそうで、本館内に普通教室を改築するほか、1階に200席の食堂を有する4階建ての美術棟が3月末に完成する予定です。
学校として、85年目の節目に向けて教育環境を整えるべく、努力を積み重ねていますが、最も大切なことは、伝統とは単に長く続くということではなく、その間の生徒の皆さんが努力して、すばらしい学校を続けてくれた結果が伝統だと思っています。
本校で学ぶ皆さんが、しっかりと成長し、輝いてくれることです。
皆さんが輝くことで、90周年、更に100周年と本校の伝統を未来に繋ぐことができると思っています。
新年を迎え、皆さんが本校で輝き、将来につなげるためには、新年の夢と目標を明確に定め、その目標に向けて精いっぱいの努力することが必要です。
努力する中で、思うように進まないこと、失敗するなど挫折することもあるでしょう。
それを乗り越え、努力することが、成果としての結果よりも、何よりも大切です。
目標に至るまで、途中での努力が輝くか、そうでないかが、人生の分かれ目につながります。
年末の紅白歌合戦の中で、ある歌の言葉に、私が伝えたい内容をそのまま歌詞にのせた歌がありました。
ゆずの曲「栄光の架け橋」です。この曲は、アテネオリンピックの激励に使われた歌です。
特に卒業する3年生に送りたいと思います。皆さん方の将来、困難な場面がきっとあります。
それを乗り越え、自分の目標をぜひとも達成してください。その時、この歌を思い出してください。
最期に、その歌を聴いてもらって、3学期始業式の式辞とします。
ゆず「栄光の架け橋」
誰にも見せない泪があった
人知れず流した泪があった
決して平らな道ではなかった
けれど確かに歩んできた道だ
あの時思い描いた夢の途中に今も
何度も何度もあきらめかけてた夢の途中
いくつもの日々を超えて
辿り着いた今がある
だからもう迷わずに
進めばいい
栄光の架け橋へと…