1月7日始業式での学校長式辞
17.01.07
平成28年度 大阪成蹊女子高等学校 第3学期始業式式辞
2017年、平成29年のスタートを、またこうして、皆さんと元気に迎えることができて、たいへん嬉しく思います。今日は、第3学期の始業式を迎えました。
昨年の終業式で、皆さんに冬休みを有意義なものにして下さいと述べましたが、さて、どうだったでしょうか。
新年を迎えて、今年はどんな1年にしょうか、それぞれに今年の目標を持ってくれたでしょうか。
まだの人は、今からでも目標を立ててください。1年というのは、長くもあり、意外に短いものです。
年度はじめの目標は、その年の方向を決める重要なポイントとなります。
さて、学校も今年の新たな目標を設定しています。
本校は社会のグローバル化に対応して、新たな教育活動を積極的に進めていますが、今年、本校はユネスコスクールの加盟を目標にしました。
ユネスコという言葉を聞いたことはありますか。このユネスコスクールというのは、世界の人々が人種や性別、宗教の差別をなくして平和を追求しようというユネスコ憲章(ユネスコの精神)を実践する学校のことです。
現在、世界182か国で、約1万の小・中・高校が参加しており、本校も、昨年から申請手続きを行ってきました。
その結果として、本校がこれまで行ってきた国際理解教育が高く評価されて、加盟の審査を合格する運びとなりました。
今年、ユネスコスクールとして認定され、新しい活動を展開することを目標としています。
現在、国内には小・中・高のユネスコスクールは929校あります。
これら国内のネット校だけではなく、世界中のネット校の小・中・高校とも連携して、様々な教育活動を展開しようと考えています。
これから、いろいろな地域や国の小学生・中学生を本校に迎えた活動ができるよう、プランを検討していくこととしました。
今の社会では、一つの国の中だけで政治や文化、そして経済が完結できる状況ではありません。
好むと好まざるにかかわらず、私たちは世界と繋がって生きていかなければなりません。
そして、これからの社会を担う国々の子どもたちと関わり、これからの社会で必要となる豊かな国際感覚と、子どもたちへの思いやりと共に生きる力、いわゆる本校の建学の精神でもある忠恕と重なるものですが、新たな時代を生き抜く力を育成しようというものです。
新年になり、すべての生徒の皆さんが新年の抱負を語り、新たな目標に向かって最善を尽くすことを期待しています。
そして、本校も更なる進化を目指して、ユネスコスクールとして学校力の向上をめざしていきたいと思います。
皆さんと共に、今年はすばらしい年になるよう、頑張りましょう。
以上で、3学期始業式の式辞とします。