お知らせ

1月8日始業式での学校長式辞

16.01.08

平成27年度 大阪成蹊女子高等学校 第3学期始業式式辞

 
2016年、平成28年のスタートを、またこうして、皆さんと元気に迎えることができて、たいへん嬉しく思います。今日は、第三学期の始業式を迎えました。
昨年の終業式で、皆さんに冬休みを有意義なものにして下さいと述べましたが、さて、どうだったでしょうか。
新年を迎えて、今年はこんな年にしたいとか、こうなりたいとか、それぞれの目標を持ってくれたでしょうか。
1年というのは、長くもあり、短くもあります。
年度初めの目標は、その年の方向を決める大切なスタートです。皆さんがいいスタートをきれるように祈っています。
毎年、年末には、その年の世相を反映する象徴的な漢字1文字を、日本漢字能力検定協会が広く一般から募集しています。
私もそうですが、皆さん方の中には応募してくれた人もいますね。
昨年末、京都の清水寺で発表がありましたが、応募13万人の中で最も多い漢字は何だったでしょうか。
安全の「安」という漢字ですね。
なぜ「安」という文字が選ばれたと思いますか。
日本の総理大臣の名前の漢字というより、世の中、すべての人が安全で安心な社会を求めている結果だと、私は理解しています。
昨年は、世界で多くのテロ事件が発生しました。
とりわけ、フランスの同時多発テロ事件は本校のフランス修学旅行が中止する事態になり、皆さんの記憶にも鮮明に残っていることと思います。
その原因である、「IS」いわゆる「イスラム国」の台頭は、拉致されていた日本人ジャーナリスト二人を殺害し、その画像を全世界に発信するなど、世界に恐怖を与えており、それだけに世界中の人々が、安全で安心な暮らしを強く求めることになっています。
我が国でも、地球温暖化による異常気象で、関東・東北地方での集中豪雨が発生し、たくさんの人の命が奪われ、また鬼怒川の堤防の決壊で1万以上の家が浸水しました。
今、このような自然災害に加えて、テロのような人為的な災害もあり、人が安心して暮らしにくい状況になっています。
しかし、人の力は自然に対して無力とよく言われますが、人の英知と協力で、自然災害の被害を減らしたり、人為的災害を未然に防ぐことは可能だと、私は信じています。
 
本校でも、地震でも壊れない校舎に補強した耐震工事が8ヶ月かかって、ようやく完成しました。
また、外壁の塗装も終わって、女子校らしい雰囲気の校舎になっています。
しかし、このような校舎環境だけの整備で、私たちが安全で安心した学校生活が送れるわけではありません。
最も大切なことは、校舎の中で生活する私たち自身の気持ち、姿勢が、安全で安心した学校生活を送れる基本であることをしっかりと自覚してもらいたいと思います。
いつも話していますが、一緒に過ごす仲間づくりを更に進め、お互いに尊重しあう関係づくりを深めるとともに、共に学び、共に育つ仲間づくりをお願いします。
昨年の修業式でもお話しましたが、本校で学ぶ全生徒が「大阪成蹊女子高校に入って良かった。」と思える学校になって欲しいと心から願っています。
そして、3年生の皆さん、多くの人は進路が決まっていることでしょう。
しかし、これから受験し進路を決めるという仲間もたくさんいます。これから受験する皆さん、努力は決して自分を見放すことはありません。
努力はいつかきっと報われます。最後の最後まで頑張って努力してください。
また、クラス全体が一体となり、最後まで頑張っている人たちを応援してください。そして、全員で素晴らしい卒業式を迎えましょう。
以上で、3学期始業式のお話とします。
 
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