6月1日全校朝礼での学校長講話
15.06.01
平成27年度 大阪成蹊女子高等学校6月全校朝礼 講話
体育祭も終わって、早6月になりました。
先週の体育祭は、たいへん暑い中で行われましたが、生徒会や企画委員の皆さん、応援団の皆さんの一致協力のもとで、みごとな体育祭になりました。暑い日でしたが、学園の石井理事長先生、成蹊大学の武蔵野学長先生をはじめとして、たくさんの来賓、保護者の方が、皆さんのがんばっている姿を見学に来られました。成蹊生が一生懸命がんばっている。大阪成蹊女子高校は、益々いい学校になっていると、たくさんのお褒めの言葉を頂きました。
今日は、まず、このことを、皆さんに伝えたいと思います。
本校は創立82年目を迎える長き伝統を持っていますが、とりわけ、この4年間は府内の女子校として最も志願者数・入学者数が多く、今年も約1000名の生徒が受験してくれました。生徒数が多いということは、同級生が多いわけですから、いろいろな行事を通じて、多くの人と関わり、自分にあう友達もできる可能性が高くなります。1年生の皆さんは2か月で経ちました、気の合う友達もできたことでしょう。できるだけ多くの友達をつくること、将来にわたる友達も見つけてください。
友を作り、友との関係をうまくできる方法は、待ち受けの姿勢ではなく、自分から積極的に他者と関わり、自分のことよりも先に相手の立場で考えられるようになることです。つまり、自分から働きかけて、相手と共感できる人になることです。共感するということは、本校の建学の精神である他者への思いやりと誠実さ、いわゆる「忠恕」の精神ですね。そのためには、自己主張の強い人は自分を押さえることも必要で、懐の深い、思慮深い姿勢を持たなければなりません。常に皆さん自身の、自己点検をお願いします。
さて、現在、卒業生には、有名な航空会社の国際線のキャビン・アテンダント(CA)や、世界規模のホテルチェーン店など、世界で活躍している先輩たちがおられます。そして本校は今年から国際教育や使える英語力の向上をめざしています。これらの学びでは、将来、海外で何か仕事をしてみたいという人や、他の国の文化・ファッションなどに興味をもつ人だけではなく、これからのグローバル時代には、すべての人が世界国々の文化や歴史、国際社会を理解する学びはとても大切です。
また世界について学ぶとともに、そのツールとして使える英語の学びも大切なものです。今年から本学園では大学も短大も高校も、希望者を対象に世界最大の英会話学校であるベルリッツ社と提携した英会話が始まりました。今年は、1年生を対象に放課後の英会話教室も始まっています。また、2年生で実施している少人数クラスでのモーガン先生による、リスニング・スピーキングの授業などもそうです。英語を話すことは楽しいことです。英語が苦手な人も、自分の不十分な英語で、また単語だけで相手の人と意思が通じるという経験はたいへんうれしいもので、貴重な経験です。
そして、また一つ、新たなことがあります。それは、英語圏の海外から、留学生を受け入れます。今月の終わり、本校にアメリカから ヒューマス・マリッサさんが本校に留学生としやってこられます。2年10組のクラスに入ります。また、5週間日本に滞在する間、本校の2年生のおうちにホームスティします。ホームスティを受け入れてくださった保護者にはたいへん感謝しています。
クラスの人だけできなく、いろんな場面で日常的に、いつでも英語を使える機会が生じます。皆さんの中には、英語が苦手で点数が取れずに困っている人もいるかもしれません。しかし、英語の試験の点数と、英語でコミュニケーションをとる力とは必ずしも繋がっていません。自信をもって、先ほど述べたように、自分から積極的に話してみましょう。
まだ、3週間ほど先ですが、マリッサさんの紹介をしたいと思います。
(スライドを見せる)
顔を見たら、How are you ? How are you doing? だけで結構です。笑顔で話しかけてみましょう。マリッサさんも笑顔で返してくれることでしょう。それにより、マリッサさんだけでなく、皆さん自身もきっとうれしくなることでしょう。友達を作るには、自分から声をかけてみましょう。
今でも、日本の国内だけで生活していても、いろんな面で世界の国々との関係を感じる機会は増え続けます。本校ではグローバル時代を生きる女子力を育みたいと思っています。皆さんの世界を学ぼう、使える英語を伸ばそうという、積極的な意欲をもつことを願って6月の講話とします。