幼児教育コース 児童虐待についての講演会の様子
25.12.08
2025年11月20日、幼児教育コース3年生のこども文化の授業で、児童虐待についての理解を深めることを目的に、日本子育て制度機構理事の浜辺先生を外部講師としてお招きし、講演会を実施しました。
生徒たちは事前学習として、児童虐待の現状やその背景、対応の基本などについて学んでおり、今回の講演はその理解をさらに深める貴重な機会となりました。
講演では、児童虐待が起こる要因や、虐待を未然に防ぐために周囲にできる役割について具体的な事例を交えながらお話しいただきました。
また、虐待は子どもに対してのみならず、保護者自身が孤立し、悩みやストレスを抱えている状況の中で起こり得るという説明があり、保護者支援の重要性についても深く考える時間となりました。
将来、保育者をめざす生徒たちにとって、子どもを安全に守るだけでなく、保護者の気持ちに寄り添いながら支援していく姿勢を持つことが不可欠です。
今回の講演を通して、生徒たちは児童虐待について「知る」だけでなく、「気づき、支え、つなぐ」大切さを実感した様子が見られました。
生徒の感想より抜粋
- ・今回の講演を聞いて、虐待死をゼロにするという目標に向けて、多くの方々が真剣に取り組んでいることが素晴らしいと思いました。講演の中で紹介されていた実際の相談事例や支援の現場の声は問題の深刻さだけでなく、誰も一人にしないために社会全体ができることの多さを示しているように感じました。虐待死を未然に防ぐために「聞く・解決法を探す・付き添う」を行い、その中でも「聞く」ということが1番大切だと学びました。これなら私でもできるので、力になれたら良いなと思いました。特に印象に残ったことは、相手の存在を尊重し、話を受け止める姿勢が何よりも大切だという言葉です。小さな気づきや一言が誰かの心にとって大きな救いとなる可能性があることを願いたいです。
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- ・今回の講演の虐待について私はどこか遠くで起きていることだと思っていました。しかし、虐待はいっぱいいっぱいになってしまうと誰でもしてしまう可能性があるものだとわかりました。いっぱいいっぱいな人を助けるための活動はたくさんあり、その中でも話を聞くことが一番大切なのだと学びました。私も周りのいっぱいいっぱいになりそうな人の話を聞いたり、団体に参加したりして虐待をなくしていきたいと思います。
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- ・実際に隣の人に「最近あった嫌なこと」を話したときに、共感してもらえると嬉しかったし、笑顔になっていた。話を聞いて共感してもらうだけで心も軽くなったと感じました。共感は人を救うことができるという言葉にてとても納得しました。虐待に限らず人の話を聞いて共感することで人を救えるかもしれないと思ったので、これからも人との関わりを大切にしていきたいです。
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- ・今までまだ高校生だから、私たちにできることはないと思っていましたが、今回の話を聞いて今できることもあると学びました。
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- ・虐待している人だけでなく、いっぱいいっぱいになっている友達にも話を聞いてあげることが今からでもできると知って、私も無理になってしまう前にだれかに話してみようと思いました。今日聞いた話を大学生や大人になって働くようになってからも忘れずにどういった対応が一番良いのかその都度考えながら行動していこうと思いました。