お知らせ

7月20日終業式での学校長式辞

18.07.20

平成30年度 大阪成蹊女子高等学校 第1学期終業式式辞

 

全校生徒のみなさん、おはようございます。
まず6月7月の災害で被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
そして皆さんに、大きな災害があったけれど、今日ここに元気な顔で集まってくれたこと、本当にうれしく思っています。最初にそのことを述べたいと思います。
 
さて、前回の全校朝礼では、スポーツコースに焦点をあてたお話をしました。
今日は幼児教育コースについて私が思うことをお話したいと思います。
前回もお話しましたが成蹊女子高校は、「多様性(5つのコース)という魅力がある学校だ」ということです。
そして本校生であるみなさんは、「好きなコースを選択してここにいる」人たちなんです。
これは本当に素晴らしいことだと思います。
では幼児教育コースのお話をします。
まず、幼児教育コースは幼稚園教諭か保育士をめざすコースです。
皆さん既によく知っていると思いますが、幼稚園と保育園の違いは次の通りです。
保育園の目的は保育です、幼稚園は教育です。
保育園は0歳児からあずかりますが、幼稚園は原則3歳児からです。
保育園の保育時間は標準8時間ですが、幼稚園は4時間です。
保育園は給食がありますが、幼稚園はないこともあります。
保育園の先生は保育士資格を持っており、幼稚園の先生は幼稚園教諭免許を持っています。
保育園の所管は厚生労働省で、幼稚園は文部科学省です。いずれにしても「子どもを育む」という夢のある仕事です。
最近は認定子ども園も増えています。
これは幼稚園と保育園の両方の機能をもっている施設です。
幼児教育コースの皆さん、幼稚園教諭、保育士のどちらを、あるいは両方をめざしますか。
併設大学に行くと小学校教諭免許を取ることもできますよ。
全コースのみなさんはお母さんになったとき、幼稚園、保育園、認定こども園どれを活用したいですか?
 
さて次に世界の幼児教育を紹介します。
写真を見せます。どこの国だと思いますか?
この国では、遊びの中で言語、数学、社会スキルを学びます。
全ての子どもの幼児教育とデイケアは無料になっています。
世界一幼児教育が進んでいると言われるこの国はどこだと思いますか?答えはフィンランドです。
次の国の写真に移ります。
この国では、幼稚園は義務教育ではなく、行かなくてもよいという制度になっています。
1クラスは16名~24名で、昔ながらの幼稚園のスタイルです。
でも、昔ながらの幼児教育のよさがあるといわれています。どこの国だと思いますか。
答えはチェコ共和国です。ちょうど2年生が修学旅行で訪れることになります。
次の国の写真に移ります。この国では、来年2019年から義務教育を3歳からにしました。
教育格差の是正が目的です。
背景にはアフリカを中心とする国々からの移民が激増していることがあります。
どこの国だと思いますか。答えはフランスです。
では最後に日本の幼稚園を1つだけ紹介します。
子どもたちの「遊び」を重視し、強く明るく考える子どもを育む幼稚園です。
最先端のフィンランドの考え方を取り入れているんですね。
ここは こみち幼稚園です。
幼児教育コースのみなさんは、世界の動きに注目して勉強してください。
そして全コースの生徒のみなさんはこういう仲間とともに、子育てへの興味関心を共有してください。
今日のお話は以上です。
一覧へ戻る
Page Top