お知らせ

4月7日入学式での学校長式辞

18.04.07

平成30年度 大阪成蹊女子高等学校 入学式式辞

 

春風爽やかな今日のよき日、平成30年度の入学式を挙行いたしましたところ、本校PTAご代表、学園後援会ご代表、蹊友会のご代表、更には本学園の大阪成蹊大学、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪成蹊短期大学、こみち幼稚園の学長、園長、副学長の先生方、並びに学園関係者の多数のご臨席を賜ることができました。高い所からでございますが、厚くお礼申し上げます。 
 
ただ今入学を許可された、普通科430名、美術科75名、計505名の皆さん、ご入学おめでとうございます。大阪成蹊女子高等学校職員一同心からお祝いを申し上げます。
本校は、府内の女子高校の中で極めて高い人気を誇っており、ここ数年の受験者数と入学者数は府内第一位となっています。
本校は大規模校でありながら、クラスあたりの生徒数は一部のコースを除いて35人の学級編成としています。
それは、生徒一人ひとりを大切にし、人と人との豊かな関係性を結ぶための余裕をもつためであり、本校の教育理念を実践するための「ゆとり」を確保するためなのです。
さて、本校の建学の精神と、本校生徒の行動指針を表す言葉は、それぞれ後ほど石井理事長から紹介がございます。
いずれも奥の深い素晴らしい言葉です。この二つの言葉を今日しっかりと受け止めて、自分を大切にしつつ、他人への思いやりがある、魅力ある女性に成長してほしいと私は願っています。
保護者の皆様、あらためまして、本日は誠におめでとうございます。
本校は85年の伝統ある女子校でありながら、常に進取の精神に富み、社会のニーズや生徒の多様なニーズに応えるため、日々教育内容の充実に努めているところでございます。 
本校は、普通科と美術科合わせて5つのコースを有しており、それぞれに特色あるカリキュラムを実施し、コースに学ぶ生徒たちの夢と希望の実現をめざしています。
各コースには、生徒たちが学びたい、また学ばなければならないと思う本校独自の科目「キャリアデザイン」や「グローバルスタディ」や「ホスピタリテイ」など、コースの特色に応じた科目を多数開講しています。 
加えて、社会で必要とされる学力である一般科目も重視し、日々の授業の充実に加え、新しいスタイルの学習メニューも開発しています。
例えば、入学前学習として実施している自宅でのICTを活用したLINESドリル、放課後に自分の学力を更に伸ばしたいと希望する生徒対象の国語・数学・英語の特別講習「成蹊ゼミ」などがそれにあたります。
本校の教育は、とどまることなく、常に生徒のため発展し続けています。 
 
特色ある科目、一般科目の充実に加えて、本校の全コースを貫いている教育方針がございます。
それは、「女子に特化したキャリア教育」です。女性として社会で自立し、自分の生き方を主体的に選べる生徒の育成を目標に進めてまいった方針でございます。
その成果として、過去、文部科学省や大阪府教育委員会からキャリア教育での研究指定や実践モデル校として指定を受け、全国表彰を受けたこともございます。
このキャリア教育に、英語教育とグローバル教育の強化を方針に加え、本校の「女子に特化したキャリア教育」は「グローバルなキャリア教育」に、今進化発展しています。
日々の英語授業の改善のほか、放課後の英会話教室、TOEICの希望講習、スコア型英語検定であるGTECの全員受検など、全コースで「使える英語力」の向上に努めています。
また、この「使える英語」を実践するため、全生徒が参加する修学旅行はすべて海外で実施しています。
それに加え、希望者対象のニューヨーク海外キャリア研修、オーストラリア語学研修、台湾国際交流研修など3つの海外事業も展開しています。
とりわけ、グローバル教育を推進する本学園並びに理事長先生の方針から、これら3つの研修の全参加者には学園から奨学金が支給され、生徒が参加しやすい環境が整っています。
その結果、海外修学旅行を含めると、毎年在籍生徒の約半数が海外での国際経験を積んでいます。
全国には200校余りの女子校がありますが、おそらく、この規模のグローバル化を進めている女子校は、本校だけであると自負しています。 
本校を卒業した生徒の半数以上が進学している大阪成蹊大学・びわこ成蹊スポーツ大学・大阪成蹊短期大学においても全世界型の海外研修を多数準備しています。
本校での3年間を含む5カ年、あるいは7カ年の一貫教育の中で、生徒のみなさんが世界を舞台に活躍できるグローバル人材に育ってほしいと願っています。 
本校の校歌は「花くれないに緑濃く」という歌詞で始まります。
これは緑の中に赤い花が見事に咲いている様子を歌ったものです。
そしてそれは、みなさん一人ひとりが、この学校で見事な人材に成長することと重ね合わせているのです。
式辞の最後に当たって、入学生のみなさん、もう一度顔を上げて校長先生を見てください。
これから皆さんと過ごす毎日をとても楽しみにしています。
入学おめでとう。みなさんの成長を確信して入学式の式辞とします。 
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